※この記事は2016年12月~2017年1月に取締役植田が個人ブログにて執筆したものを再編集して掲載しています。
リージョナルスタイルが創業時から続けていることは、各地域のサービス拠点を全て別法人にしていることです。リージョナルスタイルと各地域の法人に資本関係はなく、地域サービス企業がリージョナルスタイルに加盟するという、いわばフランチャイズのような方式をとっています。
なぜこのような方式をとっているか。これには、高岡さんのリクルートでの経験が強く影響しています。
当時、高岡さんは全国20数拠点を展開する事業の部長だったのですが、それらの拠点を支店としてワンマネジメントするのは、個別のマーケット事情やマネジャーの強みを活かすのに適さないと感じたそうです。
そんな背景もあった上に、リージョナルスタイルを設立したときには、すでにそれぞれが会社を設立していたものですから、今のような組織形態ができる下地があったのです。
ようやくリージョナルスタイルの取締役会が機能し始めた頃、いつものように役員3人で会議の後、食事をしていました。そこで、高岡さんのリクルート時代の部下である江口さんに電話をしたのです。高岡さんはたまに彼とコンタクトをとっていて、「もしかしたら東京にいるかも」という軽いノリでした。
すると、その「もしかしたら」は的中し、彼は私たちが食事をしていたすぐそばのホテルに宿泊していました。電話をかけたほうも、かけられたほうもビックリです!
正直な話ですが、私たちはサービス拠点を急拡大するつもりはなく、志同じく頑張れそうな方がいたらお声がけしようと思っていました。ですから、当然、軽いノリで呼んだ江口さんが食事の場に現われても、サービスに関する詳しい話はしません。楽しく食べて飲んで歌って、「ほなまた!」とお別れしました。
話は飛びますが、そのころは、それぞれのサービスサイト(サイトカラー)はバラバラでした。
- リージョンズ(高岡さん)→リージョンズキャリア(オレンジ)
- ライフサイズ(植田)→ライフサイズキャリア(赤)
- パーソナル・マネジメント(桝永さん)→パーソナルキャリア(緑)
これらをリージョナルキャリア●●として統一する開発をしていました。そして、そろそろ完成しそう、となったときに、そろそろ誰か新たな拠点を展開してくれる人を探そうということになったのです。
その時に最初に顔が浮かんだのが江口さんでした。この間、一緒に食事をした時に気合いも入ってたしな、と(笑)そして、あらためて彼に電話すると、またしても彼は東京に!もうここまで来ると、私たちの方は勝手に縁を感じていました。
高岡さんがアポイントを取って簡単に説明し(そのあとすぐに別のアポで離席し)、丸山さんが事業の背景にある志を語り(そのあとすぐに別のアポで離席し)、かつて同じ事業部にいたとはいえ、拠点が違うのでほぼ初対面のわたしと江口さんが残りました。
植田「どうする?」
江口「あ、はい。やります!」
植田「マジで?勤めてる会社どうするの??」
江口「ちゃんと説明して辞めてから起業します!」
植田「え~~~~!」(・・・アホやでこの人。笑)
そうなんです、この頃彼はまだ、会社員でした。会社にも家族にもちゃんと説明をして、味方になってもらった上で起業すると。できるんか~、そんなこと。。
江口さんと別れたあと、丸山さんと高岡さんにそれぞれ電話し、「やるみたいです」と伝えると、二人とも仰天していました(説明したのアナタたちでしょ!笑)
かくして、リージョナル号という小さな舟は、それまで停泊していた港から、いよいよ外海にちょっとだけ出ることになるのでした。