RS設立記

【RS設立記⑯】普通の会社

2009年のリージョナルスタイル設立から2016年までを、「設立記」としてご紹介します(全20回)。

※この記事は2016年12月~2017年1月に取締役植田が個人ブログにて執筆したものを再編集して掲載しています。

Q(四半期)に1回、みんなで集まるのが楽しみでした。みんなそれぞれの場所で頑張り、集まる度に少しずつ成長しているようにも見えます。人数が増えていくにつれて、面白いキャラクターも増えていきます。

加盟企業の中には新卒採用を始めるところや、外国人の採用をするところも出てきました。そういったいろんな人たちとの関わりの中で、わたしたちのようなおじさんと、20代の人たちとでは全く会話が弾まなかったり、そもそも育った国やカルチャーが違うと笑いのツボが違っていたりします。・・・え?そこでウケるんだ、みたいな(笑)

そういった縦横無尽のコミュニケーション能力が試される場が、たまらなく好きな人たちの集まりなのだと実感しました。

わたしたちの事業では、主に30~40代といった、ちょうど中堅・管理職クラスのビジネスパーソンがお客様になります。そうすると、お話を聞かせていただくわたしたちも、近しいキャリアの人が対応するのが自然です。本来、その事業効率だけを優先すれば、わたしたちも30歳前後の方々を中途採用するのが、最も理にかなっているのではないかと思います。

しかし、一緒に働きたいと(お互いに)思えることを最優先に採用活動をすると、なんと言いましょうか、やっぱりある意味、ちょっと変な人の集まりになるのです(笑)年齢も国籍も性別も、ほとんど関係なくなっていきます。(仕事上、ある程度以上の日本語コミュニケーション能力は必要ですが)

そんな、いろんな人たちが一同に介し、2014年のキックオフはこれまでにない規模で開催しました。

「真面目な部」と「宴会の部」にパート分けし、特に力を入れたのは宴会の部で、ライフサイズの芸はこのときに、めでたく殿堂入りを果たしました。
※写真はちょっとここには掲載できません(笑)

すごく楽しいひとときです。なんだか、大きな会社みたいだなぁと感じていました。

でも、何かが違う・・・

そんな違和感を、丸山さん、高岡さんと共有すると、2人とも同じ意見です。桝永さんどう思います?と聞くと、やっぱり同じ意見。

そうなんです。“普通の大きな会社っぽく”なったら終わりなんだと思いました。

年に4回ほど集まって、たくさんの仲間と情報共有して、それぞれの成長を確認し合う場、として機能していれば良いのですが、もしかしたら、“大きな会社に所属していて、安心感がある”という錯覚に陥っているんじゃないか、と。実際にそれぞれが所属しているのは零細企業ですから、緊張感を持って生き残りをかけて頑張っていないといけません。

この頃、リージョナルの楽しさを先行して伝えるあまり、この仕事の大変さや、外してはいけない軸のようなものについて、わたしたちの発信が少なかったのかもしれません。

わたしたちは、まだまだ出来て間もない会社。社会的な認知もほとんどなく、日々を必死で生き抜かないといけない立場です。そういったことを、楽しさと同じぐらいのボリュームで伝えていく仕組みと、雰囲気作りをしないといけないと感じました。

この日を境に、もう一度自分たちをできるだけ客観的に振り返り、真摯に取り組むために何が必要か、議論が活発化するのでした。

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