RS設立記

【RS設立記⑩】踊り場

2009年のリージョナルスタイル設立から2016年までを、「設立記」としてご紹介します(全20回)。

※この記事は2016年12月~2017年1月に取締役植田が個人ブログにて執筆したものを再編集して掲載しています。

それぞれが新規の拠点展開を進め、いつの間にかサービス拠点は14拠点になり、リージョナルスタイル全メンバーは70人近くにまで増えていました。

(東京往復の道、天気が良かった日の1枚です)

わたしたちは当時、事業を上手く運営していくことに集中していました。とにかく事業を前に前に、収益化しながら進めることが最優先です。この時に気がついたのですが、ほとんどが営業経験者なので、事業を収益化するために頑張るのは割と得意なのかもしれません。しかし同時に、システムやWebがとても苦手だということも再認識します。

必要だとわかっていてもなかなか勉強する気にはなれませんでしたが、各地のサービスが軌道に乗り始めたこの頃、やっと重い腰を上げて、システムとWebの開発に着手することにしました。
加盟企業のなかには新規ビジネスに挑戦するところも出始めました。

いろんなことが順調に進んでいました。

・・・ように見えました。

でも・・・

・・・何かが足りないんです。

リージョナルスタイルに集ったこのメンバーの軸になる何か。いや違う、会社経営をしていく上での自信でしょうか。何かちょっと不自然さ、自信のなさを感じるこんなとき、会社経営の中で、こんな局面を乗り切るためどうすべきか、すごく気になり始めていた頃でした。このモヤモヤを解消するため、勉強になると聞けばすぐに出かけました。

京都の神社仏閣を巡ったり、鹿児島の西郷南洲顕彰館、知覧特攻平和会館にも行きました。どこに行っても多くの刺激を受けましたが、わたしが一番印象に残っているのは、近江商人の里です。その時に聞いた「三方よし」という言葉は衝撃でした。

近江商人の格言「三方よし」
これは、「売り手よし」「買い手よし」「世間によし」を表していて、売り手と買い手だけが良くても、世間に迷惑を掛けたり、道徳心を持って商いしないとダメよということです。この格言からは、商売人としての徹底した誠実さを感じます。

(近江商人の里にて)

また、リージョナルスタイルの加盟企業経営者の多くは、京セラ創業者の稲盛和夫さんが作られた盛和塾にお世話になっています。ここでの教えも、よく社長会で共有され、とても大切なインプットです。

(出張先での社長会。数少ないカメラ目線の1枚です)

こんなインプットをしながら、少しずつモヤが晴れてきたのか、2012年夏も終わりに近づいた頃、新しい出会いの予感がしてきました。

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