リージョナルスタイル取締役の植田です。
新年度になりました。
今回は、U・Iターン転職の選考における見落とされがちな課題、「候補者の家族の存在」について書かせていただきたいと思います。
1. 転職動機の違い
一般的な転職活動とは、現在の仕事・報酬、ポジション等に課題を持った人が、新天地を求めて動く、というものです。
ご相談の際には、キャリアや報酬、ポジションなどももちろん重要なことなのですが、それに加え、転職した土地で「どんな暮らしができるのか」といった質問をよくいただきます。
事情はさまざまですが、最近は長引く物価高の影響で、高コストになりがちな都市部から地方に移住したい、というご相談にも接しています。
2. 実現したいのはライフスタイル
こうした事情を踏まえると、U・Iターン転職によって実現したいのは、キャリアだけでなく、ライフスタイルチェンジも含まれていることが窺えます。
だからこそ、決断には「仕事」だけでなく「生活」も重要な軸になります。子育て環境、住まい、地域コミュニティ、収入と生活水準のバランス。また、それらを最も真剣に考えているのは、候補者本人ではなく、配偶者を含めた家族であることが多いのです。
「家族(多くは配偶者)は選考の場には現れないが、最終的な意思決定に大きく関わっている」。現場のコンサルタントたちの実感です。
仕事の魅力だけでなく、転居後の生活、さまざまな条件、また先輩移住者のリアルな声まで、家族を含めて納得できる情報をどう届けるか。それが、U・Iターン採用における、見落とされがちな重要課題です。
候補者本人を口説くだけでなく、その向こう側にいる家族にもアプローチする―― 。採用の設計をそこまで広げられるかどうかが問われています。