役員コラム

月刊リージョナルスタイル26年4月号「選考には現れない『家族』の存在」

リージョナルスタイル取締役の植田です。

新年度になりました。

今回は、U・Iターン転職の選考における見落とされがちな課題、「候補者の家族の存在」について書かせていただきたいと思います。

1. 転職動機の違い

一般的な転職活動とは、現在の仕事・報酬、ポジション等に課題を持った人が、新天地を求めて動く、というものです。

ご相談の際には、キャリアや報酬、ポジションなどももちろん重要なことなのですが、それに加え、転職した土地で「どんな暮らしができるのか」といった質問をよくいただきます。

事情はさまざまですが、最近は長引く物価高の影響で、高コストになりがちな都市部から地方に移住したい、というご相談にも接しています。

2. 実現したいのはライフスタイル

こうした事情を踏まえると、U・Iターン転職によって実現したいのは、キャリアだけでなく、ライフスタイルチェンジも含まれていることが窺えます。

だからこそ、決断には「仕事」だけでなく「生活」も重要な軸になります。子育て環境、住まい、地域コミュニティ、収入と生活水準のバランス。また、それらを最も真剣に考えているのは、候補者本人ではなく、配偶者を含めた家族であることが多いのです。 

「家族(多くは配偶者)は選考の場には現れないが、最終的な意思決定に大きく関わっている」。現場のコンサルタントたちの実感です。

仕事の魅力だけでなく、転居後の生活、さまざまな条件、また先輩移住者のリアルな声まで、家族を含めて納得できる情報をどう届けるか。それが、U・Iターン採用における、見落とされがちな重要課題です。

候補者本人を口説くだけでなく、その向こう側にいる家族にもアプローチする―― 。採用の設計をそこまで広げられるかどうかが問われています。

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