リージョナルスタイル取締役の植田です。大型連休が過ぎましたが、朝晩はまだ肌寒さが残りますね。
さて、採用の難度は高止まりしていますが、トランプ大統領の高関税政策の影響もあって、企業の採用関連の動きに変化が出てきました。今回はこのことについて書かせていただきます。
1. 影響を受ける企業
トランプ大統領の高関税政策が、今後の経済にどのような影響を及ぼすのか見通せない中、選考スピードがやや鈍化する企業が出始めています。
今の段階では、企業の上層部が明確な方針を打ち出しにくいのでしょう。メーカーなど、輸出比率が高い企業は特に大変な環境で、今後数年の採用計画を見直す可能性もあるのではないかと感じています。
一方で、地方都市においてメーカーは高年収企業となっていることが多いことから、そうした企業の採用活動が鈍化すると、それ以外の業種の企業にとっては採用のチャンスになると言えます。
2. 動ける企業がメリットを得る
先に書いたように、こうした環境下でも積極的に動ける企業にとっては、採用競合が減少するというメリットを享受できることになります。現状、U・Iターンを考える転職希望者側の動きは、ほとんど変わっていないと感じます。
では「積極的な採用活動」とは、具体的にどうするのがいいのでしょうか。効果がすぐに表れる順に書きますと、まずは何と言っても経営層の選考参加でしょう。こういった先行きが見通しづらい環境において、経営者が熱意と責任感をもって語り掛けること、ビジョンを示すということは絶大な効果を発揮します。
もう一つは、選考スピードを上げること。選考がもたつくことによって選考希望者の不安は高まっていきますし、採用競合も次々と現れます。そうすると、次第に意欲も下がっていってしまいます。こうしたチャンスには、しっかり動き切ることが重要です。
さて、様々なことがあり落ち着かない日々ですが、いい人材の採用は長期目線で実施したいですね。