リージョナルスタイル取締役の植田です。11月というのに日中は暖かいですね。半袖姿の人もちらほら見えます。
さて最近では、採用強者の大手企業と競合することがしばしばですが、そんな時、どうやって戦うかについて書かせていただきます。
1. 誰が口説くか
大手企業の選考過程で転職希望者に対応するのは、人事担当者や入社後に同僚となる方々です。大手ではそうしたやり取りの中でモチベートされたり、会社の雰囲気を感じ取っていくわけですが、経営者との接点はほぼありません。多くの人が働く組織では、採用現場に経営者が参加するのは簡単ではないからです。
しかし採用活動で威力を発揮するのは、なんと言っても「経営者との接点」です。経営者が将来のビジョンと熱い思いを直接語る、採用活動においてこれに勝る転職希望者へのアプローチはありません。
こうした大手企業には真似のできない取り組みは、採用活動を有利に進める一歩となります。
2. スピーディーな選考
大手企業の選考活動は多くの場合、書類選考から筆記試験、その後面接が2~3回という流れで、選考期間が2カ月以上に及ぶこともあります。
大手企業と選考が重なってしまった場合には、ある程度大手の動きに合わせながら活動を進めるということも多いのですが、同じ歩調で採用活動を進めたのでは、地方企業にほぼ勝ち目はありません。では何が効果的かというと「圧倒的なスピード感」です。
2~3週間という短い期間で選考を進め、大手企業の筆記試験も終わらないうちに、経営者も含めてあの手この手で転職希望者を口説くのです。そのように大手にはない機動力を駆使して熱意を伝えないと、転職希望者から見た時に年収や待遇、企業の知名度といったことで判断されてしまいます。
大手企業という圧倒的に優位に立つ採用競合と戦ううえでは、相手と同じ土俵に立たないことが大切。ビジネスと同様、自社の強みを発揮することが、採用成功につながります。