役員コラム

月刊リージョナルスタイル24年10月号「U・Iターン希望者の視点」

リージョナルスタイル取締役の植田です。

朝晩は少し涼しくなったものの、日中はいつまでも夏のような暑さのまま。早く秋のレジャーを楽しめるくらいの気温になってほしいものです。

さて今回は、U・Iターン希望者が、何を重視して転職活動しているかについて書かせていただきます。

1. ワクワクする仕事・環境か

転職希望者にとって、自らの希望とマッチする必要があるのは職種や処遇などですが、特にU・Iターン者の場合、加えて「仕事内容や職場がワクワクしそうな環境である」ことが重要です。

U・Iターン希望の多くの方は、現職への不満ではなく、生活環境を変える必要が生じたために転職活動を開始しています。その場合、転居すれば環境は改善しますので、その土地でどれだけやりがい・ワクワクのある仕事ができるか、職場環境は良いか、といったことが重視するポイントになります。

選考で候補者を口説く際にはそういった点についての具体的なエピソードが有効です。

2. 長期的な視点

転職時の条件や期待値のマッチングはもちろん必要ですが、長期的な視点はより重要です。例えば、「入社時の年収が希望額に近い600万円の2社(A、B)」があったと仮定し、比較してみましょう。

A社は、3年後の年収がだいたい800万円で順調にいけば課長職になります。

B社は、仕事はハードだけれども、早ければ3年で部門責任者(執行役員、年収1,000万円以上)の期待がされます。ただし成果が出せなければ年収は入社時のままか、悪ければ下がることも。

この場合、圧倒的にB社のほうが優秀な人材の採用に有利です。長期的に安定していることも大切ですが、よりキャリアアップできそうな環境のほうが、優秀な人材には人気があるからです。

キャリアを全うしようとすると、何度かの転職は必須と言える時代。こうした環境下では、安定よりもやりがい、長期的なキャリアアップの可能性のほうが、優秀な人材からの注目を集めるようです。

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