リージョナルスタイル取締役の植田です。コロナ前までは、Uターン人材を「勤務地と給与」で口説いていました。なぜかというと、Uターンの大きなニーズは「地元でも同等の給与を実現できること」だったからです。しかし大手企業のフルリモート勤務が可能になってからは、それだけでは口説くことが難しくなっています。今回は追加で求められている条件について書かせていただきます。
1. 働く環境
大手企業のフルリモート勤務が可能になってからというもの、Uターン希望の人材は「転職せずに地元に戻る」ことが可能になりました。その環境で十分にニーズが満たされる方もいますが、やはりリモートと出社、バランスよく勤務したいという方も一定数います。そうした方々が求めるのは「職場の働きやすさ」です。マネジメントは正常に機能しているか、雰囲気は良いか。そうしたことを、事実ベースで候補者にしっかり伝えることが非常に重要になっています。
2. 仕事のやりがい
働く環境と同じぐらい重要なのが「プロジェクト」「一緒に働く仲間」「仕事の進め方」といった、しごとの「やりがい」に直結する情報です。例えば、地方都市発の業界最先端のプロジェクトであれば、内容をしっかりと伝え、転職希望者がこれまで積み上げてきたキャリアとの接点をじっくり話すこと。社内に協働できそうな人材がいる場合は、選考の段階や社内見学の際に、そうした人材との接点をつくり動機付けすること。業界の中で一風変わった仕事の進め方をしていれば、その魅力をわかりやすく伝える、等々…。
まずは転職希望者がどのようなことに仕事のやりがいを感じるのかを確認し、それらを自社で感じてもらうために適した場を、選考の際に設けることが大切です。こうした“ひと手間” が、採用難時代の成功に繋がっているのです。
働く環境も転職市場も一変させたコロナ禍、この環境の変化を素早くキャッチアップし、採用成功に繋げられるよう、私たちも技術を磨き続けます。