役員コラム

月刊リージョナルスタイル26年10月号「『地元に帰りたい』 ー ある転職者の決断」

リージョナルスタイル取締役の植田です。

【振り返り】進学以来、故郷を離れていたものの、家族の変化や子育てを機にUターン転職を決めたAさん。後編は、実際の転職活動を振り返ります。

1. 想像以上に選択肢が少ないことに驚く

Aさんは転職活動開始時、上場メーカーで経理を経験した38歳男性で、年収は約900万円。できれば地元に戻り、同じ業種、そして経理職で年収も維持したい、とのご希望でした。

しかし、地元の経理求人は何件かあったものの、ご提示できたのはメーカー以外の企業ばかり。 Aさんは「自分はそんなに高望みをしているわけではないと思っていたのに、選択肢がこんなに少ないのか」と驚かれました。

そこで、これまでの転職支援の経験から、30代後半でスムーズな転職を成功させるには、職種だけでなく、どの業種で経験を積んだのかが重要になること、また企業によっては、マネジメント経験や細かな経験業務の一致が必要になるケースがあることをお伝えしました。

2. 合わない条件。それでも決意した転職

こうした事情から、活動スケジュールの変更をせざるを得なくなったAさん。まず、コンサルタントと面談をし、自身の経験の棚卸しから始めることにしました。

転職に向けた準備を進めて半年ほど経過した時、あるメーカーが経理を募集することになったのです。しかしその案件は、Aさんの希望年収を大きく下回るものでした。

Aさんは悩みます。希望を下げて応募すべきか、条件に合う求人を待つべきか。しかし、希望の求人が出てくるのはいつになるかわかりません。待つことで歳を重ねることにもなりかねません。

そして悩んだ末、その案件に応募することを決めました。念入りな準備も功を奏し、結果は無事に内定。希望年収よりも3割少ない額でしたが、これを逃すべきではない、と入社を決意しました。

あれから数年。Aさんは仕事ぶりが認められ、経理部門で責任者として活躍。年収も前職の水準近くまで回復しました。ご家族も、Aさんの地元での生活に馴染み、充実した日々を送っているとのことです。

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