役員コラム

月刊リージョナルスタイル26年9月号「『地元に帰りたい』 ー ある転職者の決断」

リージョナルスタイル取締役の植田です。

今月と来月にわたり、実際にUターン転職をしたAさんの事例をご紹介させていただきます。今回は、転職を決意するに至るまでのお話です。

1. 大学進学をきっかけに東京へ

地元を離れ、東京の大学に進学したAさん。一度も地元を離れずに生きていくより、若いうちに違う場所に住んで、いろいろな経験を積んでみたい。そう思って就職したのは、東京に本社を置く上場企業でした。

就職して数年経ったころ、「祖母の体調が良くない」と家族から聞くように。幼いころからおばあちゃん子だったAさんは、すぐに顔を見に行けないもどかさを感じていました。ようやく長期休暇で帰省し、祖父母に会いに行っても、話せるのはほんの僅かな時間。

20代も後半にさしかかった頃、仕事には何も不満はなかったものの、Aさんは「いつまで地元を離れたこの場所で暮らすのだろうか」という、ちょっとした疑問を持ち始めるようになっていました。

2. 離れているからこそ感じた「故郷」、「家族」

30歳を過ぎてAさんは結婚し、東京で新たな生活が始まります。数年後には第一子も誕生。しかし、「祖母にひ孫の顔を見せたい」という願いは、一度も叶えることができませんでした。

このことを非常に残念に思っていたAさん。故郷から遠く離れた地で、成長する子どもたちの姿を見ていると、地元に対する気持ちはますます強くなっていきました。

その思いが決定的になったのは、第二子を授かった時でした。「近くに住んでいれば、そこまで意識していなかったかもしれないけれど、やはり子どもたちは自分の故郷で、家族や親族に見守られながら育ってほしい。」

――そう思い始めると、いてもたってもいられなくなったAさんは、1年をかけて家族を説得。理解を得て、地元での転職活動を開始することになりました。

次回は、実際にAさんがUターン転職で経験したことや、現在の暮らしなどをご紹介します。

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