役員コラム

月刊リージョナルスタイル26年8月号「Uターン・Iターン者をどう口説くか」

リージョナルスタイル取締役の植田です。

このたびの令和8年熊本地震により被災された皆さまに、心よりお見舞いを申しあげます。また、一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。

今回は、25年4月~26年3月期の転職決定実績をもとに、Uターン・Iターン転職者の給与実態のほか、採用への対策について、前期データと比較しながら考えてみたいと思います。

1. 首都圏と地方企業の給与格差

まず、 Uターン・Iターン(以下「U・Iターン」)転職者の平均年齢は37.5歳、転職前の年収は890万円、転職時の提示年収は717万円でした。

これに対し、同一地域内での転職者は平均年齢36.3歳、転職前年収696万円、提示年収548万円となりました。

両者の平均年齢の差は大きくないものの、転職前の年収ですでに194万円、転職時における提示年収差も169万円と、首都圏と地方企業の給与格差がかなり大きくなっていることがうかがえます。

2. 提示年収+α

次に、前年同期(24年4月~25年3月)と比較してみます。前期は、U・Iターン者の転職前の年収は695万円、転職時の提示年収は570万円でしたので、1年で転職前年収は195万円、提示年収は147万円も増加していました。

首都圏企業の年収やU・Iターン人材に提示される年収は近年増加傾向にありますが、今期は過去にない伸び幅となりました。転職者は、現年収の20%を下回ると内定辞退する傾向が強くなりますので、その水準を維持する提示は必要でしょう。

ただ、実際にU・Iターンした方に話を聞くと、「地方に転職して良かった」と感じているのは、給与等の条件だけではありません。首都圏の大企業にはない職場の雰囲気や地方都市での生活、平日を含めたプライベートの過ごし方なども含め「良かった」と感じているようです。

給与条件や職務内容などがマッチしていることは最低限必要ですが、それ以外にもどういった点が候補者にアピールできるのか、一度整理しておくと良いのかもしれません。

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