RS設立記

【RS設立記⑦】6人目の男

2009年のリージョナルスタイル設立から2016年までを、「設立記」としてご紹介します(全20回)。

※この記事は2016年12月~2017年1月に取締役植田が個人ブログにて執筆したものを再編集して掲載しています。

江口さんの加盟から程なくして、次の加盟企業が決まりました。・・・というよりも、リージョナルに加盟をするために、リクルートを退職して3人で起業するという無鉄砲者がいたのです(笑)

その男、渡辺圭介は、わたしたちが新潟で飛び込み訪問をしていた頃、リクルート新潟支社でゼクシィのリーダーをしていました。彼の風貌を知っている人は、ゼクシィのリーダーというアンバランスさに、まず笑うはずです。ラグビーで副主将として花園に出場し、ピーク時の体型は168cm、98kg、体脂肪率12%、100mを12秒かからずに走っていたという彼は、熊のように毛を纏い、『ザ・男』と言うべき存在です。その男がゼクシィのリーダー。しかも、アクセサリー担当だったそうです(笑)

ちょうど新潟でわたしたちが飛び込み訪問の準備をしていたとき、リクルートの仕事を終えて、彼は颯爽と2次会にやってきました。見かけたことはありましたが、わたしは彼とちゃんと話すのは初めてでした。そんな彼のコミュニケーションは独特で、何を聞いても次の一言が返ってきます。

「大丈夫っす」

間髪入れず食い気味でそう言うので、本当に大丈夫かどうか分かりませんが、信じるしかありません(笑)

植田「会社立ち上げるの大変だよ」
渡辺「大丈夫っす」
植田「いきなり3人でやるの?まずは1人で始めるって手もあるよ」
渡辺「大丈夫っす」
植田「出身、仙台でしょ?もう高岡さんがやってるよ、どこでやるの?」
渡辺「どこでも大丈夫っす」
植田「お金あるの?」
渡辺「ちょっと足りないけど大丈夫っす」

・・・キリがないです(笑)
そんな無茶苦茶な彼が6社目の加盟企業に加わり、2011年を迎えました。

この頃から、リージョナルスタイルでは急速にいろんな取り組みを始めました。何しろ、丸山さん以外はみんな(会社員としての)有料職業紹介サービス未経験者です。日本トップレベルで、それぞれの地域に根づいたサービスを拡げたい、そう考えていましたので、まだまだ課題だらけの状態でした。

そこで、外部講師(山田博さん)に依頼して、リージョナルスタイル加盟の全メンバーが面談トレーニングを毎月行うようにしました。それから、各地域でサービスを展開する企業はそれぞれ小規模なところが多く、その地域に閉じこもって仕事を続けると、だんだん視野が狭くなる心配があったので、2ヶ月に1回の共有会を東京で開催し、交流できるようにしました。

あるいは、加盟企業の経営者は、事業に対する価値観を共有し互いに高め合えるよう、毎月、社長会というMtgを実施し、年に2度は10時間以上のロングMtgを実施します。それでも、そればかりでは内向的な組織になってしまう心配がありますので、全く異業界の偉人に学ぼう!と様々な場所に学びに出かけています。

(ニッカウイスキーの里/竹鶴さんに新文化立ち上げのノウハウを学びに)
(パナソニック ミュージアム 松下幸之助歴史館)
(京セラ経営研究所)
(時には息抜きもします(笑))

ようやく、リーマンショックで先が見えない真っ暗な状態から、ちょっとずつ、薄日が差し始めてきました。

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